年が明けてから、かなり遅れての投稿となりました。Country Gentlemanです。
昨年もたくさんの皆様にご注文をいただきまして、誠にありがとうございました。本年はヴィンテージアクセサリーはもちろん、新しい作品もどんどん制作していければと考えておりますので、
今年も改めまして、何卒よろしくお願い致します。
さて、新年1回目の記事の内容は、「新作入荷のお知らせ」となります。
新作と言いましても、基本的に当Country Gentlemanがご紹介するものは全てヴィンテージとなっておりますが。。
一つ一つに語りたくなるストーリーがあるIDブレスレットばかりとなりますので、少し長文とはなりますがぜひ最後までご覧をいただければ幸いに思います。
※IDブレスレットの歴史についてお知りになりたい方は、別記事IDブレスレットの知られざる歴史 もご覧ください。
ヴィンテージIDブレスレット-MY LOVE ALWAYS JOAN-
状態、ID部分の厚み、年代判定の全てにおいて完璧な状態と言えるのが、こちらのIDブレスレットです。
通常IDブレスレットのID部分の厚みは、素材が銀ということもあり2-3mmほどであることが多いのですが、
こちらのIDブレスレットは約4mmほどあり、しっかりとした存在感を放っています。
表面には”EDMUND C MAYO.JR 0-839785”と彫り込まれており、裏面には”MY LOVE ALWAYS JOAN 2・14・44”と刻まれています。
ここから、このIDブレスレットの持ち主がEDMUND C MAYO.JRであり、
おそらくその恋人もしくは家族がJOANであり、1944年2月14日に作られたものであるということが分かります。
私の手首周りが17.5cmほどなのですが、ジャストフィットというサイズ感で、おそらく15.5-17.5cm程度の手首周りのサイズの方に、ピッタリの長さかと思われます。(全長約21cm程度)
素材は当然スターリングシルバー(裏面に"STERLING"の刻印あり)で、純度92.5%の銀であることが判明しています。
重さは47gとしっかりとした重量感があり、ヴィンテージIDブレスレットの良さを味わいたい方に、自信を持っておすすめできる一品となります。
ヴィンテージIDブレスレット-ENTERED42・DISCHARGED45-
こちらは少し珍しい、入隊と除隊した年月日が彫り込まれたヴィンテージIDブレスレットとなります。
表面は少し摩耗があり、"AE.Jr"の部分しか判別ができませんが、そのクオリティから推測するにおそらくは自ら掘り込んだのではないかと思われます。
裏面には"ENTERED 4・20・42 DISCHARGED 7・1・45 31099267"と彫り込まれています。
この"ENTERED"は入隊、"DISCHARGED"は除隊を表す言葉のため、第二次世界大戦が1939年9月1日 – 1945年9月2日までであったことを考えれば、
この兵士は第二次世界大戦後半に入隊し、終戦直前に除隊したという可能性が非常に高いと言えます。
長さは約19cm程度と少し小ぶりではありますので、お手首まわり14cmから16cmの方であれば、問題なく着用が可能となっております。
重さは約22gとなり、さらりとした着け心地を楽しむことができます。
表面全体に打ち込まれた打刻跡がつや消しのような役割を果たしており、素材はスターリングシルバーでありながらも少しドライな印象を与えます。
ぜひ一度お試しいただきたいブレスレットです。
ヴィンテージIDブレスレット-With Love MAY 1955-
54gというずっしりとした重量感を楽しめるこちらのIDブレスレットは、着用されたシチュエーションの判定が少し難しいものとなりました。
裏面に彫り込まれている"2・14・55"は、1955年2月14日に作られたことを示してはいますが、
1955年は朝鮮戦争(1950–1953)とレバノン危機(1958年)の間の時期に当たり、可能性として考えられるのは1950年代に起こったミャンマーにおける中国国民党支援の際、
1953年から台湾に7,000人の兵士が送られ、タイ経由で非致死的援助を提供していたことが記録として残っており、その辺りに何らかの関係性があったと考えられますが、明確な出兵記録は見つかっておりません。
しかしながら66年前のヴィンテージブレスレットとして、申し分ない味わいを楽しむことができるものとなっています。
全長は約21cmほど、素材はスターリングシルバーで、表面には"MORTON L. ABOWITT"、裏面には"With Love, MAY 2-14-55"と彫り込まれています。
丁寧にクリーニングを施してから発送いたしますので、ぜひこの重量感、ヴィンテージ感をお楽しみいただければと思います。
ヴィンテージIDブレスレット-KAY FRANCES ERLBECK-
ゴツくて無骨な印象を持たれているのがヴィンテージIDブレスレットであり、そこがの魅力の一つでもありますが、
こちらのIDブレスレットはそのイメージをいい意味で裏切ってくれる、どこかスマートな印象を与えてくれるものとなっております。
一番の特徴はその小ささにあります。ID部分の薄さは約0.5mm、チェーン部分の幅は約0.5cmと、よくあるIDブレスレットと比較すると半分以下のサイズ感となります。
長さは全長約17.5cmで、重さは約13gと軽量な部類に入ります。
表面には”KAY FRANCES ERLBECK”裏面には”6526 CLEVELAND AVE.”と刻まれており、さらにこのIDブレスレットを制作したブランドである"XL TRADE MARK"の刻印も確認できます。
このブランドについての歴史は発見できませんでしたが、この"XL TRADE MARK"が刻印されている作品のほとんどが第二次世界大戦のものであることを考えれば、
1940年代のIDブレスレットと見て間違いはないのではないかと考えられます。
男性のみならず、女性が身につけても全く違和感のないヴィンテージIDブレスレットとなっております。
素材はもちろんスターリングシルバー製(純度92.5%の銀)となりますので、贈り物としても喜ばれるかと思います。
当ブランドでは、無料にてラッピングを承っておりますので、ご希望の方はご購入の際の備考欄に、「ラッピング希望」とだけご記入をいただけますと、
ラッピングをした上で発送させていただきます。(ちなみにですが、ラッピングも抜かりなくヴィンテージにこだわり、1950'sなどのLIFE誌のページを包装紙とした特別なラッピングとなります。)
ぜひお試しくださいませ。
ヴィンテージIDブレスレット-SILVER MEXICO-
最後にご紹介するのが、珍しいメキシコシルバー製のヴィンテージIDブレスレットとなります。
今回ご紹介するブレスレットの中でも最重量級の約56gという圧倒的な重さを誇るこのIDブレスレットには、
表面に”(おそらく)EDWARD JUDD”、裏面には”SILVER MEXICO”が刻み込まれています。
年代判定は難しい状態ですが、状態・デザイン・刻印の字体から見て1950's-1960'sあたりに制作されたのではないかと推測されます。
しかしこちらのIDブレスレットの一番の特徴は何よりもその「ゴツさ・無骨さ」そして「メキシコシルバー」にあります。
チェーン部分の幅は最大約1.1cm程もあり、腕につけるとその重量感と存在感に圧倒されます。
一点金具部分に損傷が見られるため、これから修理を予定しておりますが、この圧倒的な存在感を味わっていただければと思い、まずはこちらでご紹介させていただきました。
全長は約20cmほどで、手首周り17.5cmまでの方であれば問題なく身につけていただけるかと思います。
こちらは修理・クリーニングが完了し次第の販売とさせていただく予定となっております。
久方ぶりの大量入荷
IDブレスレットはなかなか状態がいいものを見つけることが難しく、さらにはいいものがあっても価格に折り合いがつかず手に入れる機会が少ないのですが、
今回は珍しく5つを一度に手に入れることができました。
新品・既製品にはない、その時代を生きた人々の重厚なストーリーをその身に秘めた、ヴィンテージIDブレスレットにはえも言われぬ深い味わいがあります。
全てが1点ものとなりますので、この機会をお見逃しなきようお願い致します。
Country Gentleman
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